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答えが出ない
 2006.04.04 Tue
written by ぷみまろ
麿に会うずっと前。
それは俺がまだというか留年しまくっていた学生時代の話。

四国の街で俺はボロアパートに暮らしていた。
生活環境のせいか、頼んでもいないのにネズミは走り周り、
ナメクジは畳を這い、ゴキブリがあちこちにいた。
夜になれば、野良猫達の喧嘩する声が聞こえる。
そんな所だった。

俺の部屋は角部屋。
隣の家との隙間があり、そこに野良猫が住み着いていた。
当然ながら、俺は、彼女(彼?)とは無関係に
だらけた暮らしをしていたし、
動物には興味もなく、
その日その日の腹を満たすため、誰にたかるかばかり思案していた。

木


ある日、部屋のドアを開けたまま、俺は部屋に忘れ物を取りに戻った。
その数分の間に事件が起こっていた。

玄関に戻る俺の目の先に、
横の住人である、黒い野良猫が俺の方をジッと見ていた。
そして・・・、
「みゃー」
とか弱い声が俺の足元から。

そう、そこには、その野良の仔猫がいたのだ。
仔猫はご丁寧にも俺のブーツの中にいた。
そして俺は固まった。

その仔猫の目は光を映さなかったのだ。
そのため、他の猫やカラス達の標的になったのか、
尻尾や体のいたるところの毛が禿げ、傷があった。
その子を心配そうに見つめる親猫。
俺は、手を出さず、仔猫が自力で出るのをまった。
下手に手を出して親猫を心配させる訳にもいかない。それに、彼女(彼?)は生きて行かなければいけない。
どんなにハンディがあっても。
そう、そんな風に思っていた。
手を出すのは簡単だけど、俺には最期までの責任は持てない。
持つ権利があるのならば、それは親猫だけだ。

野良は野良だから、人の手を貸すべきではない。
生きて行くのは自力のみ。

その仔猫は、親猫の声の誘導で、なんとか外に出た。親猫は、すぐに仔猫を連れて俺の前から姿を消した。

それっきり二人には会ってない。
それから暫くは、喧嘩をする声や鳴き声を聞いていた。
時折、ミルクを用意しようかと思った時もあった。
けど、しなかった。
何もしなかった。

やがて、喧嘩の声も消えてしまった。

煙草


後悔という訳ではないが、麿に会うまでよく思い出していた。
仔猫をあの時、抱えていれば良かったのかな、と。

けど、俺は、今でも野良は野良。自力で生きて行くもので、人間の力を利用するのはいいとしても、借りるのは違うと思っている。

よく、公園で野良にご飯をあげにくる馬鹿がいる。
そういう人間を俺は嫌う。

自然は自然のままに。
そう思うのに、やはり答えは出ない。
良かったのか、悪かったのか。

そんな事が世の中多すぎる・・・。
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